本を書きたいと思う人々

自分の生い立ちから今日までの長い道のりを、思いつくままにつらつらと書き連ねてそれを形にしたいと思うような人は多いと思います。

長いようで短い人生の中で、いくつもの出会いや別れ、事件や事故などがあり、自分を変えるほどの大きな事件もあったことでしょう。そのような試練を乗り越えて今がある。そのことを子や孫たちに、伝えておきたいと思わないでしょうか。たとえどんなに拙い経験や見聞でもその次代を生きていない人々や地域社会に役立つことは少なくないはずです。そういう思いになったときは欠かさず原稿用紙に、最近ではパソコンに保存して文章にすることが大切ではないかと思います。

ある自費出版を行った人の話です。彼は、戦時中の片田舎に生まれました。第二次大戦もたけなわで、最も激しく戦っている時代に幼少期を過ごした筆者は食うものは殆どなく、毎日空腹とひもじい思いで暮らしていたことが思い出されたといいます。しかし戦時中の田舎、自然だけは豊富にあったことでしょう。筆者の村は数十件ほどの半農半漁の集落でした。そのため離れた集落にある小・中学校へは小さな渡し舟で通学しました。乗り込み過ぎて舟が沈んだこともあったといいます。そんな筆者は四季折々の様々なものに囲まれて生きてきたと言っても過言ではないでしょう。春夏秋冬に魚釣りや磯蛸、さざえ、あわび、山では野いちご、あけび、などなど、語るべき出来事は尽きることがないでしょうん。そんな語るべきことが尽きないような人生の中でも、特筆して思い起こせるような出来事があったようです。それは渡し舟の後を追う黒鯛の大群のふしぎな習性でした。おやつのさつま芋を餌にして釣り上げることもできたようです。

そんな彼が自費出版の仕事に興味を持ったのは、かつてより口伝として家に伝えられたことだったようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です